お天道さまと縄文の信仰
日本の神様は「八百万の神」と言われます。
自然崇拝、アニミズムとも言われますが、山や岩、滝、樹木など、自然にあるものを神聖視しお祀りしてきた縄文時代から、やがて「古事記」「日本書紀」に登場する神々や、偉業をなした人物などをお祀りし、「八百万の神」を形成するようになったと言われています。
縄文の古代文献『ホツマツタヱ』には、天御祖神(アメミヲヤ)」という創造神・絶対神が登場します。
このご存在は全宇宙の始まり以前から存在し、その宇宙の始まりはそもそもアメミヲヤの最初の「ひといき」から始まったと考えられていました。
池田満氏の『ホツマ辞典』から引用すると、
「アメミヲヤには人間的な人格性は希薄であって、どちらかというと西欧のゴッドよりもインドのダルマに近い」
縄文時代には、宇宙を創始したこのアメミヲヤの「子宮」が我々の星や太陽を取り巻く宇宙であったと考えていました。
また、今村聰夫氏は『はじめてのホツマツタヱ・天の巻』の「はじめに」の中で、こう書いておられます。
「天御祖神という現代人がこれまで耳にしたことのない天地創造の神が、地球を生命の星にされました。(中略)天御祖神を知らずとも、ほら、お天道様がみているよ、という幼児への諭し言葉は、最も簡便で合理的な思想教育の方法として、現代まで伝えられてきた証です。」
「お天道様=天照大神」という考え方もありますが、
私は天御祖神のご存在をホツマツタヱで知って以来、
この今村氏の言葉に深く納得いたしました。
古事記で「天の岩戸隠れ」をされた人間的な天照大神のお姿が、どうしても祖母に聞かされてきた「お天道様」とはむすびつかず、違和感をもっていました。
ホツマツタヱには、もちろん古事記・日本書紀の神々も登場しますが、
どなたも「実在した人物」として描かれています。
この「違和感の解消」が、私が「ホツマツタヱ」を深く知りたいと思った最初の動機です。
写真は、私が代表をしております「祈りの羽プロジェクト」で今年5月に発刊した帯津良一氏・天川由之氏の対談本『永遠のいのち~ホリスティック文明の幕開け』の1頁です。
こちらの本は、「祈りの羽ショップ」で販売しております。
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