オノコロの意味
古事記・日本書紀では「おのごろ島」「おのころ島」とされ、
日本神話の国生み神話に出てくる「島」。
イザナギノミコトとイザナミノミコトが天の沼矛(ぬぼこ)をかき回し、
滴り落ちたものが積もって島となった、それが「おのごろ島」とされています。
「おのごろ」の意味は、日本書紀原文においては
「自ずから凝り固まった」と解説されているとか。
ホツマツタヱ18アヤ「オノコロと呪うのアヤ」は、
孫のニニキネ(瓊瓊杵尊)が、アマテル(天照大神)に
この「オノコロ」の故を問うところから始まります。
アマテルは、
「ふたかみの うきはしにたち このしたに くになからんと とほこもて
さぐるみほこの したたりが こりなるしまを おのころと くだりてともに
とつぎして みはしらまわり あわうたを よみておのころ よろものを うみしは」
と、イサナギ・イサナミの両神のなされた国作りについて話し始めます。
ここから先、天地創造の様子が詳しく語られていきます。
アメミヲヤ(天御祖)が「てをむすび」(手印)、陰陽が生まれクニタマ(地球)ができ、
月が配置され、大地の上を雷神の馬に乗り光をムチとして巡っていかれる、壮大なシーン。
次々と手印を結ばれ、「よろもの・万物」を生み出されていく様は、圧巻としか言いようがありません。
(私のイメージでは、千手観音のように沢山の手が動き、手印を結ばれています。)
「ひのみたま こわによろこび」(日の御霊 肥土に喜び)
神戸のホツマ研究者・清藤直樹先生は、
「よろこぶ」の言葉は「万物(よろもろ)の子を産む」「よろこうむ」「よろこむ」から生まれたのではないかと分析されています。
アメミヲヤは、この宇宙を創成するにあたり、「喜ぶ」存在として、すべてのものを創られたのだと私は思います。
周波数関係の本によると「人間以外の存在はみな、鉱物も動物も地球さえも:喜び:の波動を出している」。人間も「喜び」の周波数を目指さないと地球上に存在できなくなってしまうのでは、、、。
・・・話がそれました。
「オノコロ」の意味ですが、
「オノコロ」について深く研究された、ホツマツタヱ史学研究会・吉田六雄先生によると、
ホツマツタヱの中には全16か所「オノコロ」の言葉が出てくるそうです。
各箇所の意味から考えても「島」の名前の意味だけではなく、
もっと広い意味があったのではと考察されています。
「よろこぶ」と同様、その言葉の成り立ちに秘められたもの。
それは「ミオヤノココロ」「御祖の心」
「天御祖神の心」→「オノコロ」
「オノコロ」と唱えることで、宇宙の根源「アメミヲヤ」の心に繋がっていけるような気がしますね。
ホツマツタヱの読み解きで難しいのは、
一文字一音に幾つもの意味が込められていることと、
言葉の中に意味が織り込まれていること。
学生時代に和歌や俳句に折りこまれた二重の意味に「日本語ってすごい」と感動しましたが、
ホツマを読むことで、その「素晴らしさ」に心の奥が震えます。
そして、読み解きを何十年も研究されてきた研究家の先生方に、深謝いたします。
画像は、祈りの羽プロジェクト『永遠のいのち~ホリスティック文明の幕開け』より。
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